アンビリバボー!両手両足の無いカイルがキリマンジャロ登頂の奇跡!父親の教えと言い訳とは?5月4日 動画
奇跡体験!アンビリバボー(2017年5月4日放送)では、両手両足のないカイル・メイナード氏がアフリカ最高峰5895メートルのキリマンジャロ登頂に挑戦する奇跡が紹介されます。
カイル・メイナード氏は、1986年先天性四肢欠損という障がいを持って誕生しますが、父親の教えで失敗にもめげずチャレンジ精神で、レスリングやアメフトで好成績を収めます!
そんな、両手両足のないカイル・メイナード氏をキリマンジャロ登頂に導いたのは米陸軍兵コーリー・ジョンソン氏の母親との出会いでした。
カイル・メイナード No Excuses(言い訳をしない)
カイル・メイナード氏は、1986年先天性四肢欠損という障がいを持って誕生し両肘、両膝より先の手足がありません。
しかし、カイル・メイナード氏は両手両足の無い人で初めてアフリカ最高峰5895メートルのキリマンジャロ登頂に成功した人となりました。
ある日、カイル氏は母に父がレスリング選手だったが妊娠したため夢を諦めた事を知らされ、父親の夢を引き継ぐ形で、11歳からアマチュアレスリングを始めるだけでなく、両手両足のないハンデを物ともせず満身創痍の状態ながらも高校アマチュアレスリングの大会で優勝しジョージア州の高校チャンピオンに輝き、通算成績は35勝を上げ2004年のベストアスリート賞を受賞を果たします。
動画:Kyle Maynard: No Excuses Motivational Video
父の教え
レスリングを始めた頃は、36試合連続で負け、全線全敗でしたが、決して諦める事は無く、いつかは勝つことだけを思い続けトレーニングに励みました。
そのモチベーションは、「失敗はかっこいい素晴らしいことだ」
— Nothing is impossible(不可能な事は無い!)–
— Never giver up(諦めてはいけない!)–
との父の教えでした。
その父の教えを忘れず負けることを恥じず勝てる事を夢見てトレーニングを続け、初勝利を飾った時に
「勝負の決め手は、自分に自信があるかどうかで、相手の資質は関係ない」悟りました。
アマレス試合動画(アメリカのトーク番組「ラリー・キング・ライブ」より)
Armless, Legless Wrestler
著書[No Excuses]
そして、レスリングで優勝経験までを本に綴った自叙伝「No Excuses」(言い訳をしない)を出版し、全米で注目を浴びる事となり、カイル氏の元には「チャレンジ精神の大切さ」をテーマにした講演依頼が殺到します。
※売り切れ中
講演の報酬も舞い込み、カイル氏にとって講演活動が生活の中心になっていきました。
レスリングの他、アメフトやブラジリアン柔術(グレイシー柔術)を学び・・・
動画:Kyle Maynard and Brazilian Jiu Jitsu
アマチュアの総合格闘技(MMA)にも挑戦しました。
動画:Kyle Maynard MMA Debut Fight- Round 3 (Brought to you by BattlePass.com)
※アマチュアルールなのでグランド状態での打撃(パウンド)は禁止されている為、3ラウンドの間、猪木-アリ状態の流れが続きます。
活躍の場を広げるその一方で、多忙となり落ち込んでおり、心には次第に暗雲が立ちこめていました。
そんな時、カイル氏にキリマンジャロ登頂にチャレンジするキッカケとなる出会いが有りました。
負傷米陸軍兵との出会
ある日、空港で二人のイラク戦争で負傷した兵士達に出会いました。
二人は、イラク戦争で怪我を負い、1年間のリハビリをが必要となっていました。
精神的にも病んでおり、絶望の中で自殺さえも考えたが、テレビで手足が無いにも関わらず活躍するカイル氏の特集を見て、生きていく望みを見出したと伝えました。
退役軍人の厳しい現実を汁
カイル氏は負傷兵の現実を知ると退役軍人のその後を調査し愕然とします。
退役軍人の内、年間6570名、一日にするとなんと18名が自殺をしていることが判明したのです!
そして
「人生に目標を持つことを示す事で、退役軍人の心を救う事により自殺という道を選択しなくてすむのでは?」
と思いが募る事となりました。
退役軍人についてリサーチを続けるとアフガニスタンで命を落とした陸軍兵士・故コーリー・ジョンソン氏の母親との出会いが有りました。
アフガニスタンの子供たちにキャンディを分け与えるなど優しい兵士で、故コーリー・ジョンソン氏はカイル氏に憧れていましたが、任務中襲撃に会い命を落としました。
故コーリー・ジョンソン氏の母は、息子の夢は、キリマンジャロ登頂にあったと語りました。
目標を失って落ち込んでいたカイル氏の新しい目標が決まりました。
志半ばに命を落とした故コーリー・ジョンソン氏の代わりにキリマンジャロ登頂の夢を果たすことです!
ミッション・キリマンジャロ(Mission Kilimanjaro)
Kyle Maynard & Mission Kilimanjaro
カイル氏は、戦争で身体に怪我や障害を負った陸軍、海兵隊などの軍人を含む9名のキリマンジャロ登頂チーム「ミッション・キリマンジャロ」を立ち上げました。
負傷した軍人をチームに迎えた理由は、「何事も諦めずに続けていれば出来ないことは無い」というメッセージを退役軍人やそして世界中の人々に伝え、自ら命を絶つ人を少なくしたいとの想いがあったからです。。
日頃からトレーニングを欠かさないカイル氏は、両手足が無いハンデでのアマレスチャンピオン、総合格闘技、アメフトなど前人未到の挑戦を成し遂げていますが、今回の登山チャレンジとなると険しい山には硬い溶岩や氷が待ち受けています。
両手の肘、両足の膝を守る為のサポーターを見つける必要に迫られ、義肢と矯正器具の専門家のサポートの上の試行錯誤中に、とある起業がスポンサーに名乗りを上げ、炭素繊維のタイヤに改良を加え、氷壁用の爪が付いたゴム素材のサポーターが開発されました。
8日間のアフリカ・キリマンジャロ登頂のトレーニングを行い2012年1月初旬、「ミッション・キリマンジャロ」チームはアフリカに向かいました。
5895メートルのキリマンジャロ登頂のプランニングは、一日に900メートルを、毎朝3時に出発し、午後の4時まで登りつ続ける計画が立てられました。
予想以上に登山は厳しく、四つん這いで歩くカイル氏は痺れを訴える様になり、隊長は予定を変更しもっと楽なコースへの変更を提言しますが、カイル氏は予定通りのルートで登頂すると譲りません。
登頂7日目最大の難関氷雪地帯でカイル氏の歩みは止まりました。
事態を重く見た隊長は翌日の登山の休みを決定します。
そして登山もクライマックスの9日目の1月15日、最終日は午前4時に出発しました。
距離にして残り約1175メートル!
厳しい雪の斜面を自分自身の力だけで登り続けますが、しかしの全身の筋肉はパンク寸前です!
意識も朦朧としていたカイルの目に写ったのはチームの仲間がカイル氏の為、道を切り拓こうとする姿でした!
自分にはいつも支えになってくれる仲間たちが居る!
その支えに気付き、力を振り絞り、7時15分、遂に5895メートルのキリマンジャロの頂上に辿り着きました!
カイル氏には、仲間の大切さ、両親への感謝そして、失敗しても諦めずに可能性を信じて進む事の大切さを説く父親の教え
— Nothing is impossible(不可能な事は無い!)–
— Never giver up(諦めてはいけない!)–
が胸をよぎりました。
そして、カイル氏は、ジャケットからネックレスを取り出しました。
そのネックレスに付いた袋にはキリマンジャロ登頂を夢見ながらアフガニスタンに散った、陸軍兵士コーリー・ジョンソン氏の遺灰が入っていました。
そして、カイル氏はコーリー・ジョンソン氏の遺灰をキリマンジャロの山頂で撒きました。
キリマンジャロ登頂までの動画:No Excuses – Kyle Maynard
カイル氏はコーリー・ジョンソン氏と一緒に登頂に成功したのでした。
コーリー・ジョンソン氏の天に舞う遺灰の向こうには、昇る太陽とアフリカの広大な大地が広がっていました。
まとめ
今回はキリマンジャロ登頂がテーマでしたが、アマレスや柔術で、両手足が殆どが無いにも関わらずタックルに行くスピードが凄いです。
闘争心に溢れる姿が堪りません。
コーリー・ジョンソン氏は、この姿に心を奪われたのでしょね!
アイキャッチ画像、サムネイル画像はグレイシー柔術の動画より転載しています。
The Gracie Way (Episode 16): NO EXCUSES Featuring Kyle Maynard GracieAcademy
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。
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