にっぽん紀行 赤い自転車でパウンドケーキ販売の新本高志の熊本のお店はどこ?トタン屋根のケーキ屋ア・ラモートのメニューや値段!8月14日

2017年8月14日

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にっぽん紀行(NHK・2017年8月14日放送)「ペダルを踏んで届ける元気~熊本 自転車販売のケーキ職人~」で、熊本県のトタン屋根のケーキ屋ア・ラモートの店主・新本高志(あらもと)さんが取り上げられます。
新本(あらもと)さんは30年前から、赤い自転車の荷台にパウンドケーキの山を積み熊本の町は勿論、天草の島々や、阿蘇山を超え大分県や福岡県までケーキを売り歩いて来ました。
新本さんのお店の場所やメニュー、店名の由来と還暦を過ぎ62歳になった今も自転車に乗り続ける理由を語りますので、新本さんに興味を持たれた方はWiki代わりにご覧下さい。

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新本高志さんのお店!トタン屋根のケーキ屋ア・ラモート

新本高志さんのお店は、トタン屋根のケーキ屋ア・ラモートです。

2階は日曜日のみ屋根裏風の喫茶室で食事が出来ます。

パウンドケーキのメニュー

今日のいただきもの。 #アラモート #パウンドケーキ #創業30年 #yapparato

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人気のパウンドケーキは、りんご、マロン、くるみ、クランベリーの4種類が有ります。

値段はそれぞれ、1本1,112円(消費税別)です。

女性には嬉しいハート型のパウンドケーキが620円(消費税別)で販売されています。

フィナンシェ;マロン、くるみ、レーズン、りんご、クランベリーは、110円(消費税別)、ショコラは110円(消費税別)です。

ひとつひとつ手作りで無添加、保存料なしの拘りの小麦粉を中心とした材料で焼き上げます。

なめらかプリン、現在は200円(消費税別)です。

フルーツクッキー、ショコラクッキー、シナモン・アーモンドクッキーは各500円(消費税別)

店名の由来

店名の由来は、苗字の新本=アラモトスイーツのア・ラ・モードにかけてア・ラモートとなりました。

そして、トタン屋根のケーキ屋の意味は元々トタン屋根の小屋の下でパウンドケーキを焼いていた事が由来です。

店名:トタン屋根のケーキ屋ア・ラモート


【住所】熊本市中央区南坪井町5-15


【TEL/FAX】096-356-8988 注文・配達ご予約は電話とFAXで受付可


【営業時間】10:00〜19:00


【営業時間(2階喫茶室)】10:00~17:00 日曜日のみ営業


【定休日】月曜日・第一第三火曜日


【地図】Googleストリートビュー


新本高志さんが自転車を降りない理由

新本高志さんは、自分のお店を持った今も自転車での移動販売(配達)を止めないのには理由が有ります。

新本高志さんは熊本に来る前は、大阪~北海道~沖縄と転々し、そして熊本に辿り着き焼き鳥屋で働く事になりました

焼き鳥屋で働く新本高志さんの運命を変えたのは、熊本市内のサンワ工務店・山野潤一氏との出会いでした。

山野潤一氏は今で言うリノベーションの匠で、空きとなった店舗を次の店主のイメージに合った店舗へ施工とコンサルティングを行っています。

江戸時代に作られた古い倉庫の外観や梁や柱そのままにリノベーションしたビアレストラン「壱之倉庫」などを手がけています。

そして、当時焼き鳥屋で働いていた新本高志さんは、いつかは山野氏のデザインのお店を持つ事が夢だと語りました。

そのお店は、焼き鳥店で最後の〆のデザートとして自分の焼いたケーキを提供したいと思いの丈を打ち明けました。

すると山野氏から
「オーブンを無料で提供するので、新本さんの家のすぐ近くのトタン屋根の小屋でケーキを焼いてみせて」
と提案が有りました。

業務の関係でサンワ工務店の倉庫には店舗の移転や廃業などで役割を終えた製品が無料で引き取られ再利用を待ちストックされていたのです。

それからは焼き鳥屋の仕事が終わる午前1時頃から自宅からトタン屋根の小屋まで延長コードを引いて毎日ケーキの試作が始まり、山野氏に試食をして貰う日々が続き、どんどんケーキの味が本格的になっていきました。

そして、山野氏から再び提案が有りました。

それは、ケーキの移動販売の提案でした!

移動販売用に郵便局から払い下げられた今はトレードマークになっている赤い自転車を500円で譲り受ける事になりました。

相棒. #トタン屋根のケーキ屋アラモート #トタン屋根のケーキ屋 #熊本 #上裏通り #Canon #EOS70D

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そして、お店の名前も山野氏の父親から本名をもじって「トタン屋根のケーキ屋ア・ラモート」とネーミングされサンワ工務店のグラフィックデザイナー手描きのベニヤ製の三角形のパネルが自転車に取り付けられ看板代わりになりました。

それからは焼き鳥屋の仕事の傍ら、コック帽を被り、真鍮のアイスキャンデー売りの鐘を下げてパウンドケーキを売り回る日々が続きました。

そして、話題も増し、5年経つと雑誌にも取り上げられる程の人気が出た頃、山野氏から現在の店舗が有る上乃裏通りに解体予定のトタン屋根の電気屋さんが使っていたボロボロになった倉庫をリノベーションで店舗を持たないか?

と提案がりましたが、その額は約1000万円でした・・・。

当然山野氏には簡単に金利などを考えると返せる額では有りません。

しかし、山野氏は金利無しの長期ローンをある条件で提案しました。

その提案とは・・・

絶対に自転車での販売を止めない事!

でした!

その理由は、自転車から始まった商売なので、商売が終わる時は自転車で終わって欲しい・・・との願いがあったのでした。

それは、年を取って自転車を運転出来なくなっても押して歩いて、商売が成功してフェラーリが買える身分になってもケーキを売る時は自転車に乗ってくれ!

という男と男の約束でした!

それが新本高志さんが自転車を降りない理由です。

オシャレ。 #トタン屋根のケーキ屋 #熊本

SHIHOさん(@bombombunnyworld)がシェアした投稿 –

それから今日に至るまで、雨の日も欠かさず、リアの荷台に120kgものケーキが詰まった木箱を積み込み、時には6時間かけて天草や、60km離れた八代まで、遠くは阿蘇山を超えて大分や福岡の柳川まで配達に出かけます!

還暦を迎えた今、新本高志さんの足はまるで競輪選手の様な足の太さです!

大家さんの粋なはからい

お店の経営も10年を経った頃、自宅の大家さんから山野氏に新本高志さんのトタン屋根の自宅が見窄らしいから山野氏が手がけたオシャレな壱之倉庫風に綺麗にして欲しいと相談を持ちかけられました。

しかし、トタン屋根のケーキ屋だからあのままにしましょうと提案するも大家さんはそれでは気が済まないと平行線を辿りました。

山野氏は、諦めさせようと500万円の見積書を提出すると大家さんは内容も確認せずにOKがでました・・・。

それだけなく、家賃も据え置きでした。

これは新本高志さんのひたむきにペダルを漕ぎ続ける姿をみていた大家さんの粋なはからいですね。

被災

自身のお店も被災しており、ガスが止まり2週間ケーキを焼く事が出来なかったそうです。

道もズタズタで自転車に乗ることも出来なかった様です。

Googleのストリートビューにブルーシートがかけられているのも地震の影響と思われます。

家族の猛反対にも関わらず金利0の長期ローンでお店をリノベーションしてくれた山野氏や500万円の自腹を切って自宅を改装してくれた大家さん、常連さんなど熊本の人々に支えられた新本高志さんは恩返しの為に、今日も赤い自転車にくまもんの旗をなびかせ、熊本に元気を配達中です!

まとめ

ケーキ店開店を夢見ながらも諦めかけてせめて〆のデザートでケーキを出す焼き鳥屋を出店したいとの思いがリノベーションの匠との出会いから奇跡的なケーキ店の出店という数奇な人生!

人と人との出会いの大切さを考えさせれます。

60歳を超えても毎日自転車で配達する新本高志さん、人との繋がりを大切にしている人柄がひしひしと感じられます。

サムネイル画像、アイキャッチ画像、本文中の画像は「トタン屋根のケーキ屋ア・ラモートのホームページ」の画像を使用しています。

本日は最後までご覧頂き有難うございました。

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