アンビリバボー 筒井宣政の12万人の命を救った奇跡の医療機具バルーンカテーテルは心臓疾患の娘救う為だった!2月1[東海メディカルプロダクツ]
奇跡体験!アンビリバボー(2018年2月1日放送)【小さな町工場の夫婦が12万人を救った奇跡の物語】
愛知県春日井市の医療品メーカー「東海メディカルプロダクツ」での主力製品は、心臓の働きが悪くなった患者さんに対し、心臓のサポートをするカテーテル”IABP(Intra Aortic Balloon Pumping:大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテル”です。
このカテーテルにより救われた命は12万人に及びます。
開発した筒井宣政さんには重い心臓病を患い余命10年を宣告された次女佳美さんがいました。
筒井さんは娘を救いたいという一心でこのテーテルを開発したのでした。
両親の愛が30年間で、12万人もの人々の命を救う奇跡の医療機具を作った感動実話が語られます。
12万人もの人々の命を救ったバルーンカテーテル開発秘話
今から40年前、筒井宣政さんは、父親から受け継いだ樹脂製品を取り扱う小さな町工場「東海高分子化学研究所」を営んでいました。
3人の娘たちに囲まれた幸せな家族でしたが、昭和43年に誕生した次女佳美(よしみ)さんの生まれつきあるの心臓疾患を患っていました。
その病気は、先天性チアノーゼ性心臓疾患「三尖弁閉鎖(さんせんべんへいさ)Ia型」で特殊な病気でした。
医師から誕生してから2,3日しかもたない・・・と宣告されていました。
それでも成長し小学生まで進級しましたが、顔色も悪く小学生の事はイジメの対象になっていましたが、佳美さんはイジメに負けませんでした。
しかし、昭和52年佳美さんが9歳の時、専門医から”現在の医学では、手術不可能で、救えない”と宣告され、他に望みを託していたアメリカでの手術も不可能と判明しました。
それまで、大赤字の会社を立て直すため、英語も話させないのにアフリカに渡り商談を成立させたりし、必至の稼いだお金の貯金が2000万円あり、そのお金で佳美さんを救うつもりでした・・・。
妻の陽子さんの提案で、そのお金を心臓の病気で苦しんでいる子供たちの為の医学の研究費として寄付する事になりました。
そうすればいつかは佳美さんの治療に役立つ日が来る、と考えたのでした。
そして、その相談を主治医に持ちかけた所、
「そのお金で人工心臓の研究をしてみたら如何ですか?
私も協力します。」
10年もすれば理想的な人工心臓が出来るかもしれないし、駄目でも医療の発展に貢献できる。」
と意外な提案を受けました。
人工心臓の開発
そして37歳の時に、意を決し、人工心臓の研究を始めました。
最初は文系の素人のオジサンが何をやってる?
という様に研究所で不思議に思われていましたが、筒井さんの研究を始めた動機を職員に伝えると熱意が伝わり、研究所の研究員も分からない事を教えてくれるなどし、医療品メーカー昭和56年「東海メディカルプロダクツ」の設立に辿り着きました。
そして研究開始から8年の時と7~8億の費用をかけ「絞り込み型人工心臓」が完成し、動物実験にまで辿り着きました・・・。
が、人間に使用するまでには、この10倍以上の莫大な資金が必要と判明し、会社もお金を使い果たし、昭和61年、人工心臓の開発を断念するに至りまいシた。
しかし、筒井さんの元に医療関係者からIABPバルーンカテーテルの医療事故が多発している、という情報がもたらされました。
当時、IABPバルーンカテーテルは米国製やの輸入品しかなく、日本人には大きすぎ合併症や破損事故が問題になっていました。
筒井さんはヒラメキました。
IABPバルーンカテーテルは人工心臓と形が違うだけで作り方は殆ど同じだ!
IABPバルーンカテーテルの開発
そして筒井さんはIABPバルーンカテーテルの開発に没頭し、平成元年、初の日本製バルーンカテーテルが誕生したのでした。
そして、このIABPバルーンカテーテルは現在の「東海メディカルプロダクツ」の主力製品へとなったのです!
このバルーンカテーテルにより救われた命は、12万人にもおよびます!
重い心臓病の佳美さんには使えない医療器具でしたが、筒井さんがIABPバルーンカテーテルの営業出張から帰りに、佳美さんが入院していた病院に立ち寄り新規の病院でIABPバルーンカテーテル採用が決まった事を伝えると、
佳美さんは「これでまた一人の命を救うことができたね」と自分のことのように喜んでいたそうです。
まとめ
バルーンカテーテルの成功を見届ける様に、平成3年の12月、街はクリスマスで賑やかになる頃、
「いつも迷惑ばかりかけてごめんね・・・ありがとう・・・」
と最後の力を振り絞り家族にメッセージを伝え佳美さんは、旅立って行ったのでした・・・。
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。
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