アンビリバボー ネイサン・ニコルソンは親子でロシアの二重スパイでマネーロンダリングも!原作本・書籍「スパイの血脈」6月1日

2018年8月30日

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奇跡体験!アンビリバボー(2017年6月1日放送)は、スパイ映画の様なCIAと旧KGBの二重スパイの実録!!
ハロルド・ジム(ジェームズ)ニコルソン(Harold James Nicholson)は、ロシアに駐留する米国諜報部員の身元や、CIAの秘密訓練所「ファーム」訓練生名簿など国家機密情報を30万ドルでロシアに売り渡した件でスパイ行為で逮捕され、有罪となり、実刑を受け23年間収監中、息子ネイサンをスパイに育成しスパイ活動を再開!
今回のアンビリバボーにはこの事件の顛末を綴った書籍(再現ドラマの原作)「スパイの血脈」(早川書房)の著者:ブライアン・デンソン氏がインタビューで登場予定です。

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ニコルソン親子の二重スパイ事件のあらすじ

この投稿はCIAエージェントであるジェームズ・ジム・ニコルソンの二重スパイ事件の続きです。

ジェームズ・ジム・ニコルソンの二重スパイ事件の投稿は、コチラをお読み下さい。

ジム・ニコルソンはCIAとロシアの二重スパイ!を読む

ニコルソン家の末っ子で次男ネイサンニコルソン(本名:ナザニエル・ニコルソン)は1984年、当時のジェームズ・ジム・ニコルソンの駐在地フィリピンで誕生しました。

ネイサンが大きく成長する頃には、父親と母親の二人の関係も冷え込み別居していましたが、ジェームズ・ジム・ニコルソンは子供たちに愛情を捧げました。

しかし、ネイサンが12歳となった1996年、スパイ罪により父親ジェームズ・ジム・ニコルソンが逮捕されました。

純粋なネイサンは、父親は売国奴なんかでは無く、政府に騙されて罪をかぶらされたと思っていました。

ネイサンは、隔週土曜日の面会に通い続け、父親から聞かされる父親のCIAや陸軍時代の話に胸を躍らせる様になっていきました。

そして高校を卒業しオレゴン州立大学に進学しましたが、1学期で中退し、憧れのレンジャーになるべく、父親がCIAエージェントになる前に所属していたアメリカ陸軍に入隊し、陸軍第82空挺部隊に配属されました。

20歳で人生の挫折を味わう

しかし、20歳になった2004年の冬、パラシュート降下訓練で、パラシュートが開かず、背骨を折る大怪我を負い除隊しました。

ネイサン・ニコルソンは、絶望し自ら命を絶とうとナイフで手首を切ろうとしていました。

その時、電話がネイサン・ニコルソンあてにかかりました。

電話の主はネイサン・ニコルソンが大好きな父親でした。

「ネイサンを今でも愛している事を伝えたくて電話したんだよ。」

と父親の声を聞くと胸当が熱くなり、「僕もだよ」 と嬉しそうに答えました。

ネイサンは、自分の命を絶とうとした自分を恥じました。

そして、2006年春、久々にネイサンは父親の面会に出かけました。

その頃ネイサンは建築技師を目指して大学に通っており、学費を稼ぐ為、ピザ・ハットのピザの配達員として働いていました。

そしてピザの配達に訪れたのは父親が収監されている刑務所でピザをオーダーしたのは父親でした。

ピザ配達名目の面会毎に、ネイサンは父親からテッシュやキャンディー包み紙を受け取っていました。

テッシュやキャンディー包み紙には何の意味が?

実はネイサンが父親から受け取った一見ゴミのテッシュやキャンディー包み紙には、ネイサンが面会すべき人物と面会する場所が記録されていました。

それは
「父親の過去のスパイ活動の報酬ロシア連邦から受け取る方法」が記載されていたのでした!

先ず、サンフランシスコのロシア領事館の関係者と連絡をとるように息子に指示が書き込まれており、
アメリカ合衆国のオレゴン地区裁判所により公開された文書によると、CIA訓練で学んだ諜報機関の摘発を避けるためのヒントまでもが記載されていたのでした!

ジェームズ・ジム・ニコルソンは、過去のスパイ活動の報酬を年金として受け取る為に、息子ネイサンをスパイとして育てようとしていたのでした!

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父親のロシアからの年金を受取る

父親の指示通り、2006年10月に父親の旧友ミハイルの元を訪れ、約1万ドルを受け取りました。

ミハイルからは、アメリカ国内で受け取るのは危険なので、今後は外国でジェームズ・ジム・ニコルソンに今まで借りていたお金を返済すると告げられ、今後は指定された国で父親の年金を受け取る事になりました。

以下、ネイサンがロシアのエージェントと接触した国と受け取った金額を、時系列に示します。

①2006年12月17日 メキシコのニューメキシコ
金額約1万ドル(約111万万円)を受領

②2007年7月12日 メキシコのニューメキシコ
金額約9,080ドル(約101万円) を受領

③2007年12月13日 ペルーのリマ
金額7,013ドル(約78万円)を受領

④2008年12月14日 キプロス
金額9,500ドル(約105万円)を受領

※日本円の換算は、2017年5月31日レートの1ドル=110.94円で計算しています。

ネイサンもFBIに監視されていた!

しかし、ネイサンの住むマンション(アパート)には盗聴器が仕掛けられており、PCのメールも監視対象になっていた為、ロシア人エージェントとのメールの内容から行動が把握されており、2008年12月15日にキプロスから帰国した際に家宅捜索され、起訴。

そして、キプロスから持ち帰ったお金9,500ドルは、差し押さえられ没収されました。

ネイサンは、司法取引で、2006年から2008年の間における父とロシア連邦にかかわる行為について政府に代り証言することに同意しました。

2009年1月29日、米オレゴン州地方裁判所でロシア人エージェントから国家機密をロシア対外情報庁(SVRR・旧KGB/КГБ)に提供した報酬をマネーロンダリングした罪でネイサンは訴追されました。

ネイサンに下された判決

2010年12月7日、司法取引の結果ネイサンは5年間の保護観察を受け、退役軍人庁に100時間の奉仕のボランティア活動をするように彼に命じられました。

ジェームズ・ジム・ニコルソンに下された判決

2011年1月18日、ジェームズ・ジム・ニコルソンに下された判決は、マネーロンダリングの罪で、懲役8年を受け、脱獄不可能なロッキー山脈のアルカトラズとも言われる脱獄者0のコロラド州フィレンツェの連邦刑務所Florence ADXに収監され、2024年に解放される予定です。

この投稿はCIAエージェントであるジェームズ・ジム・ニコルソンの二重スパイ事件の続きです。

ジェームズ・ジム・ニコルソンの二重スパイ事件の投稿は、コチラをお読み下さい。

ジム・ニコルソンはCIAとロシアの二重スパイ!を読む

書籍・原作:スパイの血脈

今回の奇跡体験!アンビリバボーはニコルソン父子二重スパイ事件を綴った書籍「スパイの血脈」(早川書房)の著者:ブライアン・デンソン氏や捜査関係者へのインタビューが放送される予定です。

編集上カットも有りえます。
もっとニコルソン父子2重スパイ事件の内容の詳細(特にこのブログで紹介しきれなかった証拠や犯行内容など)や結末を詳しく知りたい方は「スパイの血脈」をご覧下さい。

まとめ

参考記事:ネイサンが受け取った金額は、オレゴン地区裁判所発表の報告書を参考にしています。

オレゴン地区裁判所発表の報告書(pdf)ニュースサイト「ワイヤード」より

ニコルソン父子二重スパイ事件の内容を簡単にまとめました。

投獄中の二重スパイのジェームズ・ジム・ニコルソンは、過去のスパイ活動の報酬を年金として受け取る為に、息子ネイサンをスパイとして育てようとした

最初にサンフランシスコのロシアの領事館のミハイルから10000ドルを受け取った

ネイサンは、4カ国を周り37000ドル(約411万1,111円)を受け取った

ネイサンは、キプロスから帰国した所をFBIに身柄を確保され9,500ドル(約105万円)は没収された

ネイサンがロシアから父親の年金として受け取った額は、都合47000ドル(約522万2,222円)に及んだ

ネイサンは5年間の保護観察を受け、退役軍人庁に100時間の奉仕をボランティアを命じられた

マネーロンダリングの罪で8年間の懲役が追加され、脱獄不可能と言われSupermaxとも呼ばれる刑務所に服役している

ジェームズ・ジム・ニコルソンは、2024年に解放予定

ジェームズ・ジム・ニコルソンの二重スパイ事件の投稿は、コチラをお読み下さい。

ジム・ニコルソンはCIAとロシアの二重スパイ!を読む

本日は最後までご覧いただきありがとうございました。

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