プロフェッショナルバイオリニスト・樫本大進[ベルリンフィル]12月4日の見逃し動画父・母・子供時代とコンサート情報とバイオリンの値段

2017年12月4日2018年2月4日

NHKプロフェッショナル・仕事の流儀（第344回 2017年12月4日月曜日）放送では「リスクがなければ、面白くない」と題し、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団のバイオリニストで第一コンサートマスターの樫本大進さんの仕事の流儀が紹介されます。

再放送日は、未定で見逃した方は、
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バイオリニスト・樫本大進

今回のプロフェッショナルは、かつて神童と呼ばれた世界的に注目される天才バイオリニスト・樫本大進（38）です。

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と並び世界三大オーケストラのひとつベルリンフィルハーモニー管弦楽団で楽団のリーダーである第一コンサートマスター（通称・コンマス）を務めるバイオリニストです。

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団は、団員は、いずれも世界に名がとどろく名手ばかりで来日すれば公演のチケットは完売する人気・実力を兼ね備えた世界最高峰のオーケストラです。

【来週は、#樫本大進】
オーケストラによって「個性」や「癖」があることをご存知でしたか？樫本さん曰く、ベルリンフィルは「無限に響き渡るブリリアントな低音」。番組では樫本さんがアレンジを加えた名曲「新世界」も！いつもより大きめの音量でご堪能下さい。 #NHK #プロフェッショナル pic.twitter.com/spl7fl1PnV

— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) 2017年11月30日

コンマスの仕事は、リハーサルの取りまとめから、指揮者との打合せ、本番は全身を使って100人以上の団員にサインを出し、演奏を統率するなど、曲を表現する為に無くてはならない存在です。

今回のロフェッショナル・仕事の流儀は、ベルリンフィルのリハーサルシーンを通し樫本氏が団員を束ね、極上のハーモニーを生み出していく過程が放映されます。

プロフェッショナル・仕事の流儀で登場!ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77 [ 樫本大進 ]

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子供の頃のエピソード・献身的な父と母

バイオリンを始めたのは母親・潔子さんの勧めでした。

大進さんがが3歳になった頃、世の中では、子どもが金属バットで親を殺害するような事件が起こっており、親子関係を健全に保つため、子どもから敬愛されるには、若い時期に打ち込んだ音楽（チェロ経験有り）で尊敬を得るのが良いと考えチェロを学ばせたかったのですが、3歳では幼すぎるのでバイオリンを与えられました。

教育方針がユニークで練習は1日15分に抑え、15分経ったらケースにしまわなければなりませんでした。

これはもっと弾きたいというモチベーションが保たれ、音楽は楽しいと刷り込ませるという戦略でした。

その後5歳で父親の同（ひとし）さんの仕事の関係でニューヨークに渡りジュリアード音楽院プレカレッジを7歳で受験し合格。

そして、11歳の時、レーピンやベンゲーロフを育てた名指導者ザハール・ブロンの目にとまり父をニューヨークに残し、ザハール・ブロン師匠の待つ母親とドイツ・リューベックへと旅立ちました。

父親は大進さんは、育ち盛りなので食べ物をケチってはいけないと給料の殆どを仕送りし、自分はバケツ1杯200円ほどのジャガイモとリンゴを買い込んでしのいでいました。

15歳でケルン国際コンクールで優勝し、18歳になると「自分の足で立っていきたい」と母親を父親の元に帰し独り立ちしました。

第一コンサートマスターとは?

2010年12月10日、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団日本人として二人目の第一コンサートマスターに樫本大進さんが選ばれました。

第一コンサートマスターとはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団には樫本大進を含み3人の第一コンサートマスターが居ます。

コンサートマスターは、通称「コンマス」で第一コンサートマスターは、数人いるコンサートマスターの序列1位のコンサートマスターがなると云われています。

主にバイオリンの首席が主に選ばれるそうです。

オーケストラのまとめ役で、「音楽の演出家」である指揮者の考える音楽のイメージをオーケストラ団員に伝え、逆にオーケストラ団員のイメージする音楽を指揮者に伝える演奏者と指揮車の橋渡し役です。

【きっと身体が温まる？！】
１週間の始まりですね。「プロフェッショナルの予告編を見るとテンションが上がる」という有り難い声を頂いております。そこで、世界最高峰で戦う#樫本大進さんの予告編を再編集。きっと元気がもらえるハズ！放送は今夜２２：２５～。#ＮＨＫ #プロフェッショナル pic.twitter.com/LMGNtv6Jae

— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) 2017年12月3日

樫本大進さんは第一コンサートマスターについて・・・

指揮者の右手であり、楽器であり、時々奴隷でもあり、またオーケストラの奴隷でもある

と表現しています。

ステージでは指揮者の手前に座っており、演奏前に立ち上がりA（ラ）の音を弾いてチューニングの指標になったり、指揮に合わせてオーケストラを引っ張る役目を担っています。

演奏者は指揮者のみを見ているのではなく、最前列のコンサートマスターの演奏する姿も見ており、コンサートマスターは時に演奏中に立ち上がり、体全体で曲のイメージを演奏者に伝える事もあります。

樫本大進さんは、試用期間を約1年3か月（通常2年間かかる）を経て第一コンサートマスターに任命されました。

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使用楽器

樫本大進さんが使用しているバイオリンは、1674年製のアンドレア・ガルネリ（グァルネリ・ガルネリウス）です。

ガルネリは、アマティ、ストラディバリ（ストラディヴァリウス・ストラド）と並び3大バイオリンと称されるバイオリンで、現在のバイオリンはガルネリまたは、ストラディヴァリが元になっています。

名称は製作者（工房）の名前で、元々ガルネリとアントニオ・ストラディバリは共にイタリアのバイオリン製作者ニコロ・アマティ（1596～1684）の元で修行していました。

※ガルネリウス・ストラディヴァリウスは、名前のガルネリ・ストラディバリをラテン語読みにした呼び方です

樫本大進さんは、一時期日本音楽財団から借りていたストラディヴァリウス「ジュピター」を1998年6月～2006年5月まで使用していましたが、若い自分が弾くには早すぎて魅力を引き出すには時間がかかるという理由から以前から使用していた現在の愛機ガルネリに落ち着いています。

樫本大進さんによると両者の違いは・・・

ストラディバリウスがダイヤモンドの如くきらきら輝く音色

ガルネリは、サファイアのように暗くて深い音色

と宝石に例えています。

樫本大進さんのガルネリは、ニコロ・アマティの直弟子のアンドレーア・グァルネリ (Andrea Guarneri、1626年? ～1698年12月7日)が制作したバイオリンで1674年製です。

1600年台のバイオリンはニコロ・アマティ、アンドレア・ガルネリ、アントニオ・ストラディバリが活躍したバイオリン創世記の物なので樫本大進さんのガルネリは正に歴史的価値のあるバイオリンです。

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野暮だけどアンドレア・ガルネリの値段が気になる

高嶋ちさ子さんの1736年製ストラディバリウス「ルーシー」の値段が2億円と云われていますが、ガルネリの値段が気になります・・・

バイオリン創世記の歴史的な価値があるバイオリンなので数億円が予想されますが、ガルネリの値段に関してこんなニュースがあったのを覚えている方も多いのでは無いでしょうか?

エリザベート王妃国際音楽コンクールで、日本人として初めて優勝したバイオリニスト・堀米ゆず子さんが所有するガルネリの最高モデルとも称されるバイオリン「ガルネリ・デル・ジェス（イエスのガルネリ）」が、2012年フランクフルト空港の税関により「ガルネリ・デル・ジェス」評価額の19%の19万ユーロ（約1900万円）の輸入付加価値税税関の支払いを求め押収された事件が有りましたが、その時の税関は評価額を100万ユーロ（約1億円）としていました。

簡単に値段をつける事は出来ませんが、1億円を下らなそうですね。

世界に現存するストラディバリウスは600挺（ちょう）、ガルネリは200挺と云われており値段には歴史的な文化遺産としての価値も含まれているのでこの価格になるそうです。

それ以上にメンテナンスなどの維持費もとてつもない値段がかかります。

バイオリン Michele Buccele作イタリア製

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プロフェッショナル・仕事の流儀 2017年12月4日（月）「バイオリニスト・樫本大進」を見逃した方へ

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再放送で観るよりも動画配信がオススメです。

プロフェッショナル仕事の流儀は再放送が有りますが、不定期で特に事故や事件、イベントなどがあると先送りされてしまいます。

実際、再放送を見ようと録画をセットしていたら全然違う特番が録画されていた事は日常茶飯事です（笑）

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※本ページの情報は、2018年1月時点でのものです。
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