広島市信用組合理事長・山本明弘 経歴 wiki 信用組合はどんな銀行?プロフェッショナル 仕事の流儀 見逃し動画配信 再放送 9月3日

2018年9月3日

広島県に金融商品を売らない「地元で集めたお金である預金」を「地元の企業に融資し還元する」という預金と融資のみの経営に拘り15期連続の増収増益を果たした地元経済に密着した「シシンヨー」の愛称で親しまれている信用組合「広島市信用組合」が有ります。

嘗ては金融商品を販売していましたが、顧客に損をさせて迷惑をかけた事から金融商品は売るのは止め、愚直に午前・午後の営業は客先周りで地元企業の技術力や経営状態を把握する事で融資の依頼から僅か3日で即決するスタイルで業績を伸ばし、技術はあるが融資を受けられない企業の将来性を判断し融資した結果、今では上場を果たし「シシンヨー」の融資のおかげで海外に進出を果たした企業も有り、そんな融資に困る企業の最後の砦となる信用組合です。

その理事長が今回、NHKプロフェッショナル・仕事の流儀（2018年9月3日-月曜日-放送）で登場する山本明弘理事長です。

山本明弘理事長は、72歳の現在も、現場でしか感じとれない「空気」を感じる為、毎日5件の融資先を訪ね歩く熱血金融マンです。

見逃した人は再放送は未定なのでU-NEXTで見逃し動画配信でご覧になれますよ。

広島市信用組合とは?

広島市信用組合とは、Wikiによると地元の信用組合の組合員である中小企業の融資に特化し、投信や生命保険などの金融商品は一切販売しない、懸賞付き定期「ハッピードリーム定期」の当選率は50%と云われるという地元に利益を還元する事に重点を置いた信用組合です。

因みに組合員の条件は以下の通りです。

円)

広島カープの本拠地である広島県のマツダスタジアムのスコアボードに「シシンヨー」の名義で広告を出しており、2018年4月1日には広島市信用組合協賛「シシンヨー　スポンサードゲーム」が開催され山本明弘理事長は、始球式にも登場しています。

長期発行体格付は”A/安定的”

全国の信用組合で唯一、日本格付研究所（JCR）から「長期発行体格付」けが上位から3番目の格付け”A/安定的”(シングルA）の評価を受けており、「見通し」が「安定的」の評価を受けています。

預貸業務に特化したビジネスモデルにより、継続した「高い収益力」と「健全な資産内容」が評価されました。

2015年にA/ポジティブから”A/安定的”評価に格上げされて以来4年連続の評価の獲得です。

地域密着型の金融機関の事例

また、地元に密着した経営が評価され、中小企業白書に、地域密着型の金融機関の事例として紹介されました。

山本明弘 経歴

【最後の砦に密着】
「上っ面だけじゃなく、腰の入った支援をせにゃつまらん！それが地域金融機関の使命じゃろ！」

マネーゲームに走らず、金融とはいかにあるべきか？を熱く語り、体現する。広島にある信用組合のトップ #山本明弘 さんに密着しました。

3（月）22:25～#NHK #プロフェッショナル pic.twitter.com/wDtGuwlUyp

— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) 2018年9月2日

【氏名】山本明弘（やまもと・あきひろ）
【役職】
「全国信用協同組合連合会」会長
「広島市信用組合」理事長
【年齢】72歳（2018年9月現在）
【出身地】山口県
【出身高校】山口県立宇部高校卒
【出身大学】専修大学経済学部卒業

職歴

【1968年】広島市信用組合入社
【2001年】専務理事就任
【2004年】副理事長就任
【2005年】理事長就任<

「広島市信用組合」では現在も30代の支店長が居て山本明弘氏も例に漏れず35歳で支店長就任するも、融資のことで絶えず本部の審査部と大喧嘩をしていたというエピソードが有りますが、この融資への拘りが現在の「広島市信用組合」の営業スタイルの礎になっているのでは無いでしょうか?

融資の判断は原則3日以内

山本明弘理事長は、利ざやが確保できる理由を以下の2通りを挙げています。

1.融資の判断は原則3日以内で結論を出せる理由

融資の判断は原則3日以内という早さで結論を出せるという理由は、顧客の経営状況、技術力の可能性の把握に有ります。

営業部員は、頻繁に顧客周りを行っており、経営状況が把握出来ており、例え融資を求める顧客が債務超過や赤字であっても、技術力があり返済能力があるか否かを把握仕切っているという事に有ります。

※ 逆に状況が把握出来ていない客先の場合、3日では結論は出せないそうです。

その顧客の情報は共有されており、山本明弘理事長は、朝5時20分に出社し、34支店の支店長日誌すべてに目を通します。

そして、6時45分から約1時間の役員会議で、共有された情報が検討され、融資の即決が可能となっています。

基本的に保証協会を使わない理由

頻繁な顧客周りの結果、客先の財務状況が把握出来ている為、保証協会を使う必要が無いのからです。

その結果、保証協会を使わないので審査期間も短期間で済むという即決融資に繋がります。

これは地元密着の金融会社だからこそ出来る営業方法で、大手企業ではシンプルなのに先ず無理なからくりですね。

山本明弘理事長の本・著作

足で稼ぐ「現場主義」経営-頼れるシシンヨーが真骨頂

地域金融機関の最後の砦としての使命

山本明弘理事長は、地域の信組を絶対になくしてはならないと考えており「信組が中小・零細企業をつくっていく。中小・零細企業なくして日本の繁栄はない」と考えており、融資が厳しい技術力を持った企業を応援していくのが信組の仕事と考えています。

その実例として、頻繁な訪問により、経営が厳しいが技術力が有ると見込んだ製造業の企業を応援し5000万円の融資を行った結果、経営が波に乗り、やがて上場を果たし、国内に飽き足らず、欧米に商品を輸出出来るまでに成長した企業が有ります。

その企業のの社長さんからはは「あの時融資して頂いた5000万円のお蔭で・・・」と会う度に感謝されているそうです。

山本明弘理事長は経営が厳しい企業を応援していことに金融のロマンを感じています。

人材育成の必要性

「広島市信用組合」では30代の支店長も少なくなく、経験が不足しています。

その為、支店長は勿論、若手職員を育てる為、定年退職した支店長を嘱託職員として再雇用し、長年の経験を活かし若手の職員の育成に力を入れています。

また女性の管理職登用にも力を入れており、28人の支店長代理が女性に加え、42人の女性係長もいるとの事です。

中には支店長に推した社員もいたそうですが、プレッシャーに負け辞退した例も有り、女性の誰もが進んで店長に立候補したくなる様な環境を作る事が課題と山本明弘理事長は感じています。

女性社員について特筆すべきは、育児休暇後の復帰率で、100％を達成しているそうです。

※女性管理職人数、育児休暇後の復帰率などデータは2016年のものです。

プロフェッショナル 2018年9月3日（月）信用組合理事長・ 山本明弘の仕事の流儀を見逃した方へ

プロフェッショナル仕事の流儀は再放送が有りますが、不定期で特に事故や事件、イベントなどがあると先送りされてしまいます。

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※本ページの情報は、2018年1月時点でのものです。
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まとめ

最後に銀行・信用金庫・信用組合の違いを簡略化してまとめました。

【運営目的の違い】
銀行・・・営利目的で株主の利益を優先に運営
信用金庫/信用組合・・・非営利目的で地域や職域などを基盤とした出資者（利用者）の相互補助の精神で運営され地域社会の利益が優先

【主な取引先】
銀行・・・大企業
信用金庫/信用組合・・・中小企業や個人

信用組合は、信用金庫と同じ協同組織の金融機関ですが、根拠法や会員（組合員）資格、業務の範囲などが異なります。

信用金庫と信用組合の違い

信用組合
【出資者（利用者）】組合員
【組合員資格】
・住所または居所を有する者
・事業を行う小規模の事業者
・勤労に従事する者
・事業を行う小規模の事業者の役員
– 事業者の場合 –
・従業員300人以下または資本金3億円以下の事業者
(卸売業は100人または1億円、小売業は50人または5千万円、サービス業は100人または5千万円)
【預金対象者】原則組合員のみ
【組合員の構成】地域信用組合員・業域信用組合員・職域信用組合員

信用金庫
【出資者（利用者）】会員
【会員資格】
・住所または居所を有する者
・事業所を有する者
・勤労に従事する者
・事業所を有する者の役員
– 事業者の場合 –
・従業員300人以下または資本金9億円以下の事業者
【預金対象者】会員以外も可能
【会員の構成】地域会員のみ

本日は最後までご覧いただきありがとうございました。