プロフェッショナル 巨大クレーン船[富士]気仙沼大島大橋架設 段野下定美船長 見逃し配信 再放送 4月24日
NHKプロフェッショナル・仕事の流儀(第322回・2017年4月24日放送)は、巨大クレーン船「富士・深田サルベージ建設(株)」船長・段野下定美と乗組員達のドキュメントです。
「男たちは、“希望”をかける」と題して20017年3月に敢行された“歴史的大工事・気仙沼大島大橋架設”の工事終了までの20時間に完全密着したドキュメントが放送されます。
巨大クレーン船「富士」とは?
巨大クレーン船「富士」は、大阪に本社を置く、海難救助、海洋土木・鉄構工事業(架橋)、船舶や重量品の運搬事業、海洋開発事業などを行う総合海事業者「深田サルベージ建設(ふかだサルベージけんせつ)」の最大の巨大クレーン船です。
「深田サルベージ建設」は、その名の通り海難事故にあった船のサルベージ(引き揚げ)や調査の業務を行っており、2016年には、沈没した旧日本海軍の戦艦大和の調査も行い沈没状況のデータと鮮明なデジタル画像を提供ました。
船名もユニークで、クレーン船(起重機船)は「富士」の様に旧・日本海軍の戦艦の命名規則に則り日本の古来の地名が宛てがわれている船名が多いです。
例)大和・武蔵・金剛など・・・例外で駆逐艦夕月からとったと思われる小型の「ゆうづき」が有ります。
力強さから戦艦と同じ船名を命名してりるのでしょうか?
※クレーン船はFC船(フローティング クレーン)と略されて使わる場合が有ります。
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FC船(フローティング クレーン)富士 スペック
FC船富士 捲揚能力
クレーンで持ち上げる捲揚能力はジブ傾斜角度70°時で3,000tまで耐えられます。
動画:超大型クレーン船「富士」入港・横浜港(深田サルベージ) Large Crane Ship: FUJI
気仙沼大島大橋架設とは?
「気仙沼大島大橋(愛称:鶴亀大橋)」とは、鋼中路式アーチ橋で橋長356メートル、その内アーチ支間長は297メートルで東日本最長の大橋です。
本土との交通手段が船舶しかなかった宮城県気仙沼市の離島「大島」は、震災直後、津波などの被害を受けて島民が1ヶ月近い20日間も孤立していました。
そして、歴史的大工事として行われたのが2017年3月に敢行された宮城県・気仙沼の大島と本土を結ぶ気仙沼大島大橋の架設工事です。
平成23年度から整備を進めてきた大島架橋事業は、宮城県が東日本大震災からの復興のシンボルとして、3000トンを持ち上げる巨大クレーン船「富士」により、橋長356mを構成する中央径間(アーチ支間)と呼ばれる部分の全長200メートルを超える長さ228メートル、重さ2700トンの部分を「気仙沼大島大橋」の上部持ち上げを行い、東日本大震災から6年経った平成29年3月4日から3月29日までの5回に分けて本体架設を巨大クレーン船「富士」により行いました。
2019年(平成30年度)開通予定で、電気、水道管、電話線などの配管工事が行われ大島のインフラを支えます。
気仙沼大島大橋は、大島島民の50年来の悲願でした!
気仙沼大島大橋架設方法
「気仙沼大島大橋・鶴亀大橋」は
◆ アーチリブ(大島側と気仙沼側)
【#気仙沼大島大橋 巨大アーチ架設に着手】#宮城県 は5日 #気仙沼市 の離島・大島と本土をつなぐ「気仙沼大島大橋」の架橋作業を開始。#東日本大震災 の復興事業で、大橋は橋脚間の長さが297m、アーチ橋としては東日本最長/河北新報https://t.co/VZ0fTfBhiX pic.twitter.com/eauU7YSDBH
— 中田宏明/Hiroaki Nakata (@RevivalForTohok) 2017年3月6日
◆ 補剛桁(ほごうけた)(大島側と気仙沼側)
◆ 中央径間
https://t.co/WerhCPX5QV#東日本大震災 で定期便のフェリーを失い、孤立した宮城県気仙沼市の離島・大島と本土をつなぐ「気仙沼大島大橋」の架橋工事が進み、橋桁中央のアーチ部分が接続されました。本社機からの撮影です。(啓)#気仙沼 #気仙沼大島大橋 pic.twitter.com/TYkUtvEAQx
— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) 2017年3月29日
の3種類5基で構成されています。
クレーン船「富士」の作業時間は、夜間~翌朝・早朝に限定されています。
それは、日中は、気仙沼湾内をフェリーが運行している為で、フェリーが走っていない深夜にクレーン船「富士」で「気仙沼大島大橋」のパーツを運ば負ければなりませんでした。
※中央径間は、ヤマ場で翌日の夕方までの作業工程でした。
気仙沼大島 大橋設置作業。
26日に大型クレーン船でアーチ部分を設置する。#備忘録 #河北新報 #気仙沼大島大橋 pic.twitter.com/rrO9lbIILz— HKBPRO (@HKBPRO1) 2017年2月18日
問題発生!
想定外の事態が頻発し、中でも強風の影響により途中3回ほど中止せざるを得ない事態が発生し、工事遅延に繋がり、本来3月26日に開始される中央径間の架設作業は、3月28日深夜開始にずれ込み、3月29日(水曜日)島民の生活には欠かせない大島汽船の定期便の大島6時発及び気仙沼6時40分発の2便が欠航するという問題が発生しました。
作業5日目工程
一番のヤマ場となった作業5日目の28日夜~29日のFC船「富士」の中央径間の玉掛け作業(吊り具を用いて行う荷掛けおよび荷外しの作業)工程は以下の通りでした。
28日23時00:朝日埠頭にて中央径間の吊上げ作業開始。
29日6時15分:中央径間の吊上げを完了し朝日埠頭を出港 時速1.6ノット(約2.8キロ)~3.2ノット(約5.8キロ)でゆっくり30分ほどかけ到達し、架設位置調整。
29日7時30分:中央径間の落とし込みを開始。
29日12時30分:仮添接終了。
29日16時30分:現場撤収。
気仙沼大島大橋動画【定点観測】
【定点観測】気仙沼大島大橋架設状況
気仙沼大島大橋動画【現在】
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プロフェッショナル 巨大クレーン船 富士 船長・段野下定美と乗組員達 2017年4月24日(月)を見逃した方へ
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まとめ
やっぱり働く車、飛行機、船って永遠の男の子のロマンですね!
FC船富士のスペック、サムネイル、アイキャッチ画像に使用している画像は深田サルベージ建設株式会社の船舶明細一覧:起重機船からダウンロードしたPDFの画像を使用しています。
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。
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