アンビリバボー マイケル・マストロマリノの組織バンク 遺体からドナー移植でC型肝炎HIV感染事件!3月9日 バーバラ 画像/動画
奇跡体験!アンビリバボー(2017年3月9日放送)は、今から13年前の2004年、アメリカ・ニューヨーク州で元歯科医師のベンチャー企業「組織バンク」が遺体から移植用のドナーとして回収した骨や器官、内蔵を医療用製品の組織として医療機関に販売し、その組織で、移植、インプラント治療を行った患者が、感染症、C型肝炎、梅毒、HIVなどの病気を発症してしまったと言う、全米のみならず世界中を震撼させた“悪魔の所業”とも言える衝撃事件の真相に迫ります。
その真相は、マイケルの「組織バンク」から提供された組織は、通常のドナーとしての手続きを行った組織では無く、移植に必要な書類は偽造された言わば「盗品」だったのでした!
元歯科医・マイケル・マストロマリノ
今回のアンビリバボーの主人公は、ニューヨークの元歯科医・マイケル・マストロマリノ(Michael Mastromarino)。
歯科医のマイケルは2000年、薬物中毒で逮捕され医師としての免許を剥奪されました。
マイケルは、バーバラさんと結婚後、ベンチャービジネスで「組織バンク・生物医学会社・バイオメディカル・ティッシュ・サービシズ(Mastromarino、BioMedical Tissue Services Ltd. (BTS)」を起業しました。
そのビジネスも成功し、4年間で400万ドル以上を稼ぎ出し、主婦のバーバラは、遂に念願の一軒家をマンハッタンの郊外に購入しました。
「組織バンク」とは
マイケルが設立した「組織バンク」とは、遺族の承諾を得て、遺体から骨や皮膚、腱、心臓弁、角膜、器官といった組織(部位)を採取し、滅菌された後に医療用製品として病院や大学病院の医学部、医療会社などに解剖実習用パーツや移植、インプラント、そして研究開発用として販売する事業です。
例えば、
などに再利用されるのです。
連邦法で、当然人体の部分を売買する事は禁止されていますが、遺体から人体のパーツを取り出し、販売する事は禁止されておらず、5000ドル~10000ドルで人体パーツが取引されていました。
主婦のバーバラ婦人は、夫マイケルのビジネスの成功し、二人の息子にも恵まれ、何不自由ない暮らしを送っていましたが、一つだけ不安を抱えていました。
実は、夫マイケルは過去に一度だけ不倫歴が有り、忙しさから頻繁に家を空ける夫に対してまた浮気をしているのでは無いか?
との疑念を持っていました。
しかし、それは杞憂に終わりました。
ある日、夫マイケルが取引先である移植製品の加工メーカーに同行する事になりました。
夫マイケルの仕事が多くの人々の命を救っている事業である事と実感する事が出来、不在がちな理由は仕事が多忙を極めた以外の何者でもない事が分かり安心するのでした。
その日以来バーバラ婦人は、夫マイケルの仕事を誇りに思い、仕事に必要な書類作成などを手伝い、充実した日々を送っていました。
しかし2006年2月、マイケルの家に突然警察が乗り込みマイケルは逮捕されます。
その容疑は、全米のみならず世界中を恐怖のどん底にたたき落とす、驚愕の事実でした!
事件
アメリカ・ペンシルベニア州で葬儀場と火葬場を経営するルイス・ガーゾーン(当時66歳)とジェラルド・ガーゾーン(当時48歳)の兄弟が「窃盗や遺体損壊」などの容疑で逮捕されました。
二人の兄弟は、マイケルがニュージャージー州で経営する「組織バンク」に遺体から骨、腱、皮膚などを取り出し、提供する事により、224遺体分への報酬として、ガーゾーン被告兄弟は24万5000ドル(当時のレートで約2700万円)を受け取っていました。
実はガーゾーン被告兄弟は遺族の許可を得ずに人体パーツを販売していたのが問題となり、「窃盗や遺体損壊」などの容疑をかけられたのでした。
そして、それを知りながらガーゾーン被告兄弟から人体パーツを購入していたのでマイケルは、芋づる式に逮捕されたのでした。
その手法は、葬儀屋のガーゾーン被告兄弟からマイケルに葬儀の情報が入ると、ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルバニアなどの葬儀場に元看護師のリー・クルセタ被告が実行犯の「カッター」と呼ばれる組織切り出し部隊を送り、遺体からパーツを取り出す仕組みになっており、1000人以上の遺体から組織がとりのぞかれました。
「組織バンク」では、病院や大学病院に体の組織を売ることで、1件あたり約4000ドル(当時のレート約44万円)の報酬を得ていました。
判決
クルセタ被告は、遺体損壊の罪で有罪判決を受け、
ジェームズ・マカファーティ被告も、窃盗や共謀罪で有罪となっています。
そして、マイケルに対し2008年6月27日に、「身体を盗んだ罪」に問われ懲役18年~懲役最高58年の禁固刑を受け刑務所に服役しました。
数百件もの罪に問われて有罪が確定すれば終身刑の道を辿る事になる筈だったのですが・・・。
服役したマイケルはどうなった?
皮肉な事に終身刑の判決を受ける前に骨泥棒を行ったマイケル・マストロマリノ被告は、入院先のニューバーグ聖ルーク・コーンウォール病院にて、49歳の若さで2013年7月7日骨ガン(脳と骨まで広がった転移性肝がん)でこの世を去りました。
最後に事件後妻のバーバラがマイケルとの出会いなどを赤裸々に語った動画をシェアします。
※削除された様です
まとめ 顛末記
この事件で後味が悪いのは、2000年~2005年の間にマイケルが関わった244遺体の内、身元が判明したのが僅か49人です。
。
と言うのが真相でした。
驚くべき事は、マイケル達によって肝炎、HIV、癌に感染した組織や骨は、書類の偽造で意図的に販売された結果、患者にも移植され、何千人もの人々を危険に晒されていたのでした!
移植を受けた患者の中には重度の感染、敗血症ショック、および最終的な麻痺に苦しんだ患者や、C型肝炎、梅毒、HIVなどの病気を発症した患者も発生してしまい、全米のみならず世界中を震撼させた“悪魔の所業”と言えるアンビリバボーな事件となりました。
マイケルと離婚したバーバラは、夫マイケルの遺産から460万ドルを返済することに同意しました。
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。
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