プロフェッショナル ペジーコンピューティング社長 齊藤元章 逮捕!助成金詐欺!12月11日は幻の放送で見逃し配信も無し? ベンチャー企業 スパコン暁光[Gyoukou]とは?

2018年2月4日

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NHKプロフェッショナル・仕事の流儀(第345回・2017年12月11日・月曜日放送)は、日本一の処理速度14.1ペタを達成したスーパーコンピューター(スパコン)Gyoukou(暁光)を開発したベンチャー企業ExaScalerとPEZYComputing代表・齊藤元章の仕事の流儀が紹介される

・・・

ハズでした・・・。

しかし主役の齊藤元章氏が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成金を水増し請求し4億3100万円を騙し取った容疑で逮捕され、同社が家宅捜索を受けました・・・・

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放送中止!幻の第345回スパコンGyoukou(暁光)開発・齊藤元章の仕事の流儀とは?

「プロフェッショナル・仕事の流儀」はスタッフのTwitterで取材中の人物と取材中の画像などを毎回アップしていて楽しみにしています。

このブログでもほぼ毎回「プロフェッショナル・仕事の流儀」の内容を紹介していて、情報源はスタッフのTwitterです。

スパコンGyoukou(暁光)齊藤元章氏の件も10月終わりからつぶやきが続いてており、その情報を元にスパコンGyoukou(暁光)と齊藤元章氏についてまとめていた所でした。

そして、前回の放送の予告で齊藤元章氏がスパコンGyoukou(暁光)のトラブルにぶつかっているシーンが流れ、いよいよ待ちに待った放送と楽しみにしていたのですが・・・

今回の事件です・・・。

「スパコン」ベンチャー企業社長を逮捕 助成金詐欺の疑い

12月5日、日本一の速さを誇るスーパーコンピューターGyoukou(暁光)を開発した東京都千代田区のベンチャー企業「PEZY Computing社(ペジーコンピューティング)」社長・斉藤元章容疑者(49)と会社役員・鈴木大介容疑者(47)が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成金を水増し請求し4億3100万円を騙し取った容疑で逮捕され、同社が家宅捜索を受けました。

2014年2月、経済産業省が所管する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に対し事業にかかった費用を水増しした虚偽の実績報告書を提出し、技術開発を支援する助成金を斉藤元章容疑者の経営するPEZY Computing(ペジーコンピューティング)社名義の預金口座に振り込ませ、4億3100万円を騙し取った疑いで逮捕されました。

捜査が進んでおり、詳細は不明ですが、経産省の「平成26年度行政事業レビューシート」に記載されている経費の内、「その他経費」が異常に多く5億円中4億円を超えていて資金の流れが不透明なようです。

他にもGyoukou(暁光)に使用されているメモリーが報告されている見積もりのメモリーと違っているという情報も有りましたが、見積もりと実際に使用されているメモリーが違う事は仕様の変更や同等品で代用とかになる場合もあるので、(額がまったく違えば別ですが)メモリーに関しては想像の域だと思います・・・。

12月5日のランチタイムにラジオでニュースを聴いて、もしかしたら12月11日のスパコンの内容は放送中止か?

と思っていたら案の定、次週の放送(12月11日)が「アンコール・独り、山の王者に挑む猟師・久保俊治(第321回 2017年4月17日放送 )」に差し替わっていました。

そしてTwitterの取材のつぶやきも原文が削除されたのかリンク切れになっていました。

NHKは「地検の捜査が進められているため」との理由で斉藤容疑者を取り上げる回の放送の見送ったとの事です。

放送が中止となってしまった為、この件でまとめたスパコンGyoukou(暁光)記事もボツに・・・?

と思いましたがボツにするのも悔しいのと、Gyoukou(暁光)の実績に偽りは無いので、スパコンGyoukou(暁光)について解説するはずだった内容を公開します。

スパコンGyoukou(暁光)とは?

日本政府の海洋研究開発機構(JAMSTEC)横浜研究所に設置された開発中のスーパーコンピューター(スパコン)で、2017年11月、純粋な計算能力をみる「TOP500」では19.1PFLOPS(ペタフロップス)を記録し、国内1位(世界4位)、また省電力性などをみる「Green500」では世界1位に相当する水準を発揮しました。

スピードが早いだけでは無く、省エネの観点で優秀なスパコンです。

その省エネのヒミツは、「液浸冷却」と呼ばれる所謂水冷システムなのですが、パソコンの様に冷却水がパイプを伝い温度を下げる様な冷却方法では無くケース内(本体内)を液で浸し、基盤やCPU,メモリー、ハードディスク(SSD)更に電源に至るまでを直接液体に浸けて冷却するのです。

そんなことしたら漏電する!CPUやメモリーが動かなくなる!と思ってしまいますが、 電気絶縁性がある(電気伝導性がない)不活性液体なので電子機器に影響を与えないのです!

このシステムを開発したのが、ExaScaler社で、Gyoukou(暁光)の冷却システムの開発を行い、齊藤元章氏が社長を務めるPEZY Computing社がMIMD型マルチコアプロセッサーの開発を担当しています。

「液浸冷却」の恩恵による冷却のメリットについては以下が挙げられます。

1.データセンターのスペース削減・・・空調用設備を削減できる上、数十台あるサーバーのスペースを詰めて設置できます。

2.消費電力の削減・・・サーバーの空冷ファンが不要になるのと空調設備が不要となる為、電源バックアップ設備の省力化も実現出来ます。

3.故障率の低下・・・10℃低下で故障率が約半分になるというアレニウスの式(法則)により故障率の低下が期待されます。

4.データセンターの無音化・・・サーバーの冷却音、空調の音が無くなるので無音に近い静かさが期待されます。

上記メリットについては、富士通もExaScalerと契約しており、同社制作の動画が液浸冷却のメリットについてわかりやすく解説しているので是非ご覧下さい。

■ Gyoukou(暁光)プロモーション動画

【暁光(Gyoukou)の主な仕様】
【使用システム 】ZettaScaler-2.2 (6 月時点の ZettaScaler-2.0 より更新)
【使用ホスト CPU Intel Xeon D 16 コア/1.3GHz 駆動8 個の PEZY-SC2 に対して 1 個使用
【使用プロセッサ】PEZY-SC2 1,984 コア/700MHz 駆動
【使用プロセッサ数 】7,056 個/13.8 筐体(液浸槽)相当
【総プロセッサコア数 】14,013,216 コア/TOP500 ランキング上の最多コア数
【主記憶メモリ 】16GB DDR4 DIMM/4ch/2,400MHz 駆動
【総主記憶メモリ容量】479.8TB Intel Xeon D に 32GB/PEZY-SC2 に 64GB
【Rmax 値(実行性能)】14.13PFLOPS /ベンチマークを用いて実際に測定された性能
【Rpeak 値(理論性能)】 19.89PFLOPS /理論上のピーク性能
【消費電力】962.3kW/Green500 ルール準拠の計測器での実測値
【消費電力性能】14.69GFLOPS/W 実効性能 / 消費電力
【電力供給】三相 200V /システムボード上は 48V 直流給電
【ネットワークカード】 InfiniBand EDR 100Gbps、8 個の PEZY-SC2 に対して 1 枚使用
【冷却方式】液浸冷却 施設冷水との熱交換

※データは平成 29 年 10 月 26 日時点での値

PEZY Computing社

PEZY Computing社(ペジーコンピューティング)は、2010年設立され、社長を務める齊藤元章氏は、東京大学医学部附属病院の医師出身で、医療機器・システム開発などを手掛けていました。
理化学研究所と組んだ「Shoubu(菖蒲)system B」で組んで消費電力性能部門「Green500」において、世界第1位を獲得などスパコンの開発実績があります。

齊藤元章 本・書籍

経営者としては考えものですが、技術者としては素晴らしい実績を残しているので著書もご覧下さい。

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プロフェッショナル・仕事の流儀を見逃した場合

再放送で観るよりも動画配信がオススメです。

プロフェッショナル仕事の流儀は再放送が有りますが、不定期で特に事故や事件、イベントなどがあると先送りされてしまいます。

実際、再放送を見ようと録画をセットしていたら全然違う特番が録画されていた事は日常茶飯事です(笑)

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※本ページの情報は、2018年1月時点でのものです。
最新の配信情報はU-NEXTサイトにてご確認ください。

まとめ

プロフェッショナル仕事の流儀は毎回楽しみにしている放送です。

特に次週放送予定だった幻の「プロフェッショナル・仕事の流儀・第345回スパコンGyoukou(暁光)開発・齊藤元章」は元SEとして非常に待ち遠しい放送でした。

きっとプロフェッショナル仕事の流儀のファンの方も残念に思った事でしょうね。

なにより悲しかったのが取材スタッフでは無いでしょうか?

数ヶ月密着し、取材中に「日本一の処理速度14.1ペタ」を記録するという現場にいたので、スパコンGyoukou(暁光)のスタッフと喜びを共有した事は仕事冥利に尽きる事だったでしょう・・・。

齊藤元章氏がした事は、褒められることではありませんが、「日本一の処理速度14.1ペタ」は事実に変わりありません。

素晴らしい技術をもっているのになんで・・・?

もしかしたらベンチャー企業は資金繰りに苦しく今までのスパコンの開発に300億円もかかっていたとも云われており、次のプロジェクトまでの予算を確保する為に水増ししたのでは?

とも考えてしまいます。

もっとも褒められる事ではありませんが。

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本日は最後までご覧いただきありがとうございました。

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